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<大雨接近>岩手県 二次災害を警戒

台風13号の接近に備え、水害の爪痕が残る自宅周辺を警戒する住民。後方は9人が犠牲となった高齢者グループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」=7日正午、岩手県岩泉町

 台風10号による豪雨で甚大な被害が出た岩手県は7日、接近する台風13号への警戒を強めた。盛岡地方気象台は、8日夜から9日未明にかけて激しい雨が降る恐れがあると警戒を呼び掛けた。被害が集中する岩泉町は二次災害を防ぐため、避難勧告や指示を出すかどうか検討に入った。孤立状態の集落に残る住民293人に避難を促す方針。県警や消防は安否が分かっていない7人の捜索を続けた。
 同気象台によると、台風13号は8日朝に温帯低気圧に変わり、9日にかけて東北地方に接近する見通し。前線が活発化しており、岩手県内では8日午後9時ごろから非常に激しい雨が降るとみられる。9日未明までの最大雨量は1時間当たり50ミリとなる見込み。
 県災害対策本部で説明した同気象台の担当者は「台風10号の被害が大きかった地域では、少しの雨でも土砂崩れなどの災害が発生する恐れがある。早めの安全確保が必要だ」と話した。
 県は岩泉町内で道路寸断により孤立状態となっている集落の住民に対し、ヘリコプターで避難所に移るよう働き掛ける。同町は避難準備情報を継続している。
 県によると、7日現在の同町の避難者は456人。孤立状態の7地区12集落に残る住民は前日と比べ28人減り293人となった。
 県は同日、宮古市で安否不明となっていた男性の身元は同市小国、沢田和利さん(65)と発表した。被害に巻き込まれた恐れがある。ほかに岩泉町で男女6人の安否が分かっていない。
 達増拓也知事は同日、視察に訪れた高市早苗総務相に対し、激甚災害指定と財政支援などを求めた。高市氏は被災した久慈市や岩泉町など県内7市町村に対し、11月に配布予定だった普通交付税を今月12日に前倒しする考えを示した。特別交付税の交付も検討する。
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 台風13号は8日、列島の南海上を北寄りに進み、東海沖で温帯低気圧に変わった。この低気圧と前線の影響で、西日本から東日本にかけて局地的に非常に激しい雨が降った。北日本でも8日午後から9日にかけて大雨となる恐れがあり、気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫に警戒するよう求めた。
 気象庁によると、温帯低気圧は北東に進んでおり、8日夜に福島県付近を通過し、9日夜には北海道の根室半島付近に達する見込み。台風10号などで甚大な被害を受けた岩手県や北海道でも大雨になる恐れがある。


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2016年09月08日木曜日


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