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<トップに聞く>東北の食材使い商品開発

堀口英樹(ほりぐち・ひでき)慶大卒。85年キリンビール入社。フォアローゼズディスティラリー社長などを経て、14年小岩井乳業社長、16年3月から現職。54歳。神奈川県出身。

 今年3月に就任したキリンビバレッジ(東京)の堀口英樹社長(54)は、仙台市内で河北新報社の取材に応じ、自社ブランド力の強化と収益構造改革を進める考えを強調した。東日本大震災の復興支援として、東北の野菜や果物を使った商品開発に取り組む姿勢も示した。(報道部・江川史織)

◎キリンビバレッジ 堀口英樹社長

 −経営状況は。
 「2015年12月期は売上高3720億円に対し、営業利益が56億円で営業利益率は1.5%だった。原価率の高い紅茶などを主力としているため、飲料業界の中では低い数字だが、3カ年計画で掲げた18年までに営業利益率3%以上を達成したい」

 −具体的な方法は。
 「まずはブランド力の強化だ。主力の炭酸、水、無糖茶、コーヒーを中心に売り込む。3月に緑茶飲料『生茶』の味やパッケージを大幅にリニューアルし、売り上げは順調だ。発売から30周年を迎える『午後の紅茶』の販売促進や缶コーヒー商品の開発も行う」
 「収益構造改革も重要だ。値下げすることが少ない小型ペットボトル商品は収益性が高く、需要が高い女性に向けて売り上げを伸ばしたい。滋賀、湘南の国内2工場をフル稼働させ、商品ごとに集中生産することで効率性向上につなげていく」

 −東北での戦略は。
 「7月に発売した『小岩井 東北のおいしい果実スパークリング』は青森のリンゴや福島のモモなど東北6県の果物を使用した飲料で、好評を得ている。各県の良さを生かした商品を積極的に売り込みたい」

 −同商品の売り上げの一部は東日本大震災の被災地に寄付される。
 「寄付以外にも栽培農家と契約して、例えば野菜ジュースの開発や原料調達を行うなど、復興支援にはさまざまな形がある。当社の売り上げを上げながら東北経済に貢献するウィンウィン(相互利益)の関係をつくりたい」


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2016年09月09日金曜日


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