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<気仙沼復興>商業施設 港・食・文化を体感

気仙沼を体感できる施設にしたいと語る菅原社長

 「気仙沼地域開発」(宮城県気仙沼市)社長で酒造会社経営の菅原昭彦さん(54)=気仙沼商工会議所会頭=に、商業施設の狙いや課題を聞いた。

 −内湾地区に建設する狙いと、施設の特色は。
 「山と海が迫り、大小の漁船が並ぶ港町ならではの景観は貴重で、観光復興のゲートウエーとしてふさわしいと考えている」
 「市の復興計画で重点事業に観光を据えており、港や食、文化を体感できる施設にしたい。ウオーターフロント施設は、海と陸を隔てる防潮堤が目立たなくなるように建てる。景観や夜間照明も工夫する」

 −課題は。
 「被災事業者の受け皿となる商業施設にしたいが、開業時期と仮設店舗からの退出時期が合わず、市外からもテナント出店者を募っている。周囲に災害公営住宅が完成すれば推定人口は半径500メートルに2100人おり、市民にも観光客にも来てもらえると思う」

 −街の将来像が見えないと不安の声もある。
 「誰かが動かなければ復興の核となる観光振興やにぎわいづくりは遠のく。行政がやれることには限界があり、民間がリスクを背負って挑戦する。多くの事業者に新しいまちづくりに協力してほしい」
          ◇         ◇         ◇
 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市内湾地区に、まちづくり会社「気仙沼地域開発」が新たな商業施設を2018年4月に開業する計画を進める。市随一の繁華街を失ったかさ上げ地に、30店舗余りを集め観光商業拠点にする計画。出店者が固まったのは4割ほどで、関係者は「ここが踏ん張りどころ」と市内外からの参加を募っている。


2016年09月09日金曜日


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