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<気仙沼復興>内湾活気再び 商業施設着々

「内湾スロー村」の建設が計画される気仙沼市内湾地区(写真上)と、完成イメージ図(写真下、赤線の枠内)

 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市内湾地区に、まちづくり会社「気仙沼地域開発」が新たな商業施設を2018年4月に開業する計画を進める。市随一の繁華街を失ったかさ上げ地に、30店舗余りを集め観光商業拠点にする計画。出店者が固まったのは4割ほどで、関係者は「ここが踏ん張りどころ」と市内外からの参加を募っている。
 同社は17年春にも完了する造成地に4棟を建て、テナントとして貸し出す。市が03年に日本初のスローフード都市を宣言したことにちなみ、地元の食や文化を体感してもらうことをコンセプトに施設の仮称を「内湾スロー村」とした。
 気仙沼湾沿いに建てる鉄筋3階のウオーターフロント施設(5店)は、2階デッキから海辺と行き来できるようにする。木造平屋のスローフードマーケット、スローストリート(7店)、1店当たり16.5平方メートルの屋台村(12店)も設ける。
 事業の背景には「気仙沼の顔」と呼ばれた内湾地区の空洞化がある。かさ上げ地にはテナント型商店街や自立再建の店舗、公共施設が順次オープンするが、内陸部に人が移って用途見込みのない土地が多い。18年度に離島・大島への架橋が完成すれば、定期便フェリーも発着しなくなる。
 こうした危機感を共有する地元事業者が13年から計画を練ってきた。事業費は12億円で、複数の補助金の活用を検討する。
 同社は「港町を体感できるエリアにし、市内外から人を呼び込むゲートウエー(玄関)として観光復興につなげたい」と意気込む。
 6月にテナントの募集を始め、12店が内定した。開業が1年半先で、本年度中に本格化する仮設商店街からの退出のタイミングと合わない難しさも抱え、市外からの進出も歓迎する。家賃の相談にも乗り、10月にも出店数を固める考えだ。
 連絡先は気仙沼商工会議所内の気仙沼地域開発0226(22)4600。


2016年09月09日金曜日


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