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<青根温泉>築480年「湯の神」保全へ奔走

傷みが進む湯神神社を見守る原組合長

 宮城県川崎町の青根温泉の湯神神社を保全しようと、青根温泉旅館組合や地元住民が費用の捻出に奮闘している。480年余りの歴史がある温泉を見守ってきた社は、最近になって傷みが急速に進む。募金や廃品回収を通じて資金をためている。
 湯神神社は、1528(享禄元)年の開湯の前後に建てられたとみられる。山の中に木造の社があり、地元住民は文字通り「湯の神」として信仰してきた。
 社は長年風雨にさらされた結果、一部がひび割れたり、柱が傾いたりと傷みがあらわになってきた。土台の腐食も進んでいる。
 社の現状に危機感を抱いた旅館組合は昨年5月、宿泊客向けの特典付き絵馬を1000円で販売し、このうち200円を神社の保全に充てる取り組みを始めた。同年12月には各旅館に募金箱を設置した。
 今年に入ってから住民も保全活動に加わった。温泉街の小屋に古新聞を持ち寄り、廃品回収業者に売却している。
 それぞれの活動で7月までに計約7万円が集まった。温泉組合は各旅館の持ち出しを含め約150万円を確保し、来年までに保全の工事に着手する計画。
 組合の原太一郎組合長(34)は「温泉が湧き出るおかげで商売ができている。歴史のある貴重な建造物でもある神社を次世代に引き継ぎたい」と力を込める。


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2016年09月09日金曜日


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