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<Eカルテ>山村宏樹/可能性あるCS進出

山村宏樹さん

 東北楽天はクライマックスシリーズ(CS)に進出できるかどうかの瀬戸際にいる。残り21試合で、進出圏の3位ロッテと8.5ゲーム差。非常に厳しいが、可能性はゼロではない。
 直接対決は4試合を残す。重要な20日からの敵地3連戦には、ゲーム差を5以内に詰めて臨みたい。そこで3連勝できれば、相当な重圧をかけられるはずだ。

<快進撃見せた8月>
 8月は15勝9敗1分けで、月間勝率リーグ1位と快進撃を見せた。打線が活発で、救援陣は安定していた。8月半ばに最大13あったゲーム差をわずか半月で6.5と半減させて、CS争いに踏みとどまった。
 8月のチーム打率2割9分、29本塁打はいずれもリーグ1位。外国人野手3人が18本塁打と打ちまくった。アマダー、ペゲーロを下位に据えた打順はクリーンアップが二つあるようなもので驚異だ。4番ウィーラーも含め、来季もチームに残した方がいいと感じた。
 金刃憲人、福山博之、ミコライオら救援陣も頑張り、リードした試合を落とさなかった。その結果、抑えの松井裕樹は月間最優秀選手(月間MVP)を初受賞した。昨季と比べると変化球の切れはまだ足りないが、29セーブを積み上げているのだから素晴らしい。

<則本の復調不可欠>
 先発陣で心配なのは則本だ。後半戦に入り、1勝4敗、防御率4.26と精彩を欠く。今季は5月にも1カ月ほど勝ち星から遠ざかった。シーズン6カ月のうち、エースが2カ月も勝てないのは痛い。チームがBクラスにとどまっている理由の一つといえる。
 今は疲れがたまっているのだろう。球速は出ているが、上体が早く開き、打者からボールが見やすくなっている。則本の力なくして、CS進出は望めない。体調面さえ整えられれば好投できるはずなので、涼しくなる今後は自然と勝ち星を伸ばせると信じている。
 攻撃陣のキーマンには松井稼頭央を挙げたい。ファンを巻き込んで戦う雰囲気をつくれる選手だし、大ベテランがユニホームを泥だらけにしてプレーする姿は他の選手に刺激を与える。前半戦で活躍できなかった悔しさを抱える40歳が最後に意地を見せてくれるはずだ。(元東北楽天投手、スポーツコメンテーター)


2016年09月09日金曜日


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