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<台風10号>野菜高騰 東北の食卓直撃

台風10号の影響で高値が続く北海道産のニンジン=7日、仙台市青葉区のみやぎ生協桜ケ丘店

 東北地方で野菜の価格が高騰している。岩手県や北海道に大きな被害をもたらした台風10号などの影響で物流が乱れ、北海道が主産地のニンジンやジャガイモ、タマネギなどが高値で推移。各地で圃場被害も出ており、市場関係者は「来週以降、高値になる作物はさらに増える」とみる。食卓への打撃は長引きそうだ。
 仙台市青葉区のみやぎ生協桜ケ丘店では9月に入り、道内産のニンジンを8月下旬に比べ約50円値上げし、7日現在で1袋(3本)248円で販売している。高温や多雨で作柄不良が目立つホウレンソウや小松菜などの葉物も20〜60円ほど値上げした。
 同店で7日に買い物をしていた同区の主婦菅野和子さん(65)は「野菜の価格がじわじわ上がっている。店に並ぶ品数などにも影響が出ないか心配です」と表情を曇らせた。
 みやぎ生協店舗商品部の担当者は「全ての野菜の価格を上げてしまうと消費者への影響が大きい。商品のサイズを下げたり、個数を減らしたりして据え置く努力をしている」と話す。
 現在の価格高騰は、台風でフェリーや鉄道などの物流網に大きな乱れが出たのが主な原因だ。仙台市中央卸売市場によると、物流混乱の影響が直撃した3〜5日は、タマネギが1キロ当たり141円(前年同日比1.4倍)、ジャガイモは同156円(同約1.3倍)で今夏最高値となった。
 同市場の関係者は「岩手県沿岸部の道路が寸断された影響で入荷が減った同県産のトマトやキャベツも、週明け以降に高値になる可能性がある。圃場そのものの被害が目立つ白菜なども高値になる可能性がある」と指摘する。
 台風の直接的な被害が少なかった日本海側にも影響が及ぶ。山形市公設地方卸売市場では、道内産ニンジンの価格が急騰。現価格は10キロ当たり3000〜4000円で、例年の約2倍に上る。青果卸売りの山形丸果中央青果の担当者は「ジャガイモなども今後値上がりしそうだ」とみている。


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2016年09月09日金曜日


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