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<台風10号>岩泉再び大雨 被害なく安堵

大雨から一転、晴天の下で家屋の片付けをする被災者=9日午前11時10分ごろ、岩泉町安家

 激しい雨をもたらした低気圧が去り、被災地に青空が戻った。台風10号豪雨の被害が甚大だった岩手県岩泉町では、8日夜から9日朝にかけて大雨となったが、道路が冠水する程度で収まった。避難所などで一夜を過ごした住民は安堵したものの、立て続けの緊張に疲れ果てた表情も目立った。浸水した自宅では、中断していた泥かきや家財道具の片付けに追われた。

 町の避難指示を受け、北部の安家(あっか)地区の日蔭集落と日向集落からは避難所に9世帯18人が身を寄せた。
 日蔭集落の保育士日向敏江さん(57)は携帯電話の緊急速報メールで発令を知り、台風10号で1階が浸水した自宅から夫の民雄さん(60)と避難した。「雨の降り方を見て大丈夫だと思ったが、何が起きるか分からないので避難所に行った」と話した。
 避難所生活を続ける同集落の50代主婦は「急いで車を川から遠い所に移した。避難指示と聞くと、どきどきする」とため息をついた。
 自宅にとどまる人もいた。「川が増水していなかったので家にいた」と話すのは同集落の建設業沢屋敷邦弘さん(54)。「また家が浸水するかもしれないと思い、精神的に疲れた」とくたびれた様子だった。
 同町乙茂の商店経営藤田純子さん(67)も「義母は歩くのが困難で、避難所はつらい。家族4人、自宅2階で過ごした」と語った。
 自宅に戻った住民は、浸水した自宅の片付けを再開した。台風10号で小本(おもと)川の水が自宅に流れ込んだ同町尼額(あまびたい)の農業砂子保己さん(71)は「大雨に備え、室内が水に漬からないよう壊れたガラス戸にブルーシートを張っていた。それほど水が上がって来なくて良かった」と胸をなで下ろした。


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2016年09月10日土曜日


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