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<ジオパーク>下北と鳥海山・飛島を認定

浸食でできた奇岩が並ぶ仏ケ浦=青森県佐井村
秋田県上空から見た九十九島(手前)と鳥海山(鳥海山・飛島ジオパーク構想推進協議会提供)

 学識経験者らでつくる日本ジオパーク委員会は9日、珍しい地形や地質が残る自然公園「日本ジオパーク」として下北(青森県)、鳥海山・飛島(秋田、山形両県)など4地域を新たに認定した。認定は環境保護に加え、教育や観光に生かし地域活性化に役立てるのが目的。4地域は住民の理解も得て、十分な推進体制が築かれていると評価された。

 「下北」は青森県下北半島のむつ市、大間町、東通村、風間浦村、佐井村に点在する16地域で構成。5市町村と観光協会など47団体でつくる下北ジオパーク構想推進協議会が認定を申請した。
 主なジオサイトは、巨岩や奇岩が立ち並ぶ国指定天然記念物の仏ケ浦(佐井村)や日本三大霊場の一つ恐山、芦崎の砂嘴(さし)など。
 ジオパークのテーマは「海と生きる『まさかり』の大地」。起伏に富んだ地形だけでなく、本州最北の地で守り継がれてきた食や文化も対象になっている。
 「鳥海山・飛島」のエリアは由利本荘、にかほ、酒田3市と山形県遊佐町。自治体や農協など21団体でつくるジオパーク構想推進協議会が申請した。
 主なジオサイトは、噴火による鳥海山の山体崩壊で形成されたにかほ市の九十九島、溶岩が沖まで流れ、海中から地下水がわき出る遊佐町の釜磯など。
 テーマは「日本海と大地がつくる水と命の循環」。対馬暖流から水分を吸った冬の季節風が鳥海山に大雪を降らし、豊富な湧き水と河川が人々に豊かな恵みをもたらして独自の歴史文化をつくり上げた。
 他の認定地域は筑波山地域(茨城県)、浅間山北麓(群馬県)。認定済みの箱根(神奈川県)の領域拡大も認めた。日本ジオパークは今回で計43地域となった。
 今回は月山(山形県)なども選考対象とされたが、特徴の説明方法や地元の体制に不十分な点があるとして認定は見送られた。


[ジオパーク] 貴重な地形や地質などを備えた自然公園。地球や大地を意味する「ジオ」と「パーク」(公園)を組み合わせた言葉。日本ジオパーク委員会が認定する日本ジオパークと、2015年から国連教育科学文化機関(ユネスコ)の正式な認定事業となった世界ジオパークがある。日本ジオパーク委員会は、日本ジオパークの中から世界版に推薦する地域を選抜する役割も担う。


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2016年09月10日土曜日


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