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<世界津波の日>初の国際デー前に知見共有へ

 国連が制定し、今年初年を迎える「世界津波の日」(11月5日)の趣旨を共有するため、東北大災害科学国際研究所と米ハワイ大マノア校は15〜17日(現地時間)、国連アジア太平洋経済社会委員会と共催し、ハワイ州ホノルルの同校でプレイベントを開く。
 「災害科学のコミュニケーション」と題し、学術連携協定を結ぶ災害研とマノア校の関係者らが津波研究の成果などを報告。東日本大震災の経験と教訓を基に津波防災の知見を深め合い、国際的な啓発に生かす。
 災害研の越村俊一教授(津波工学)の基調講演や「災害記憶の継承」をテーマにした討論のほか、今村文彦所長が監修したドキュメンタリー映画「大津波 3.11未来への記憶」を海外で初めて上映する。
 学術とメディアの連携に関する討論では、河北新報社、岩手日報社、東北放送の各社や地元テレビ局KITVなどの記者が自社の取り組みを発表する。
 震災直後、ハワイ在住の日系人らの支援を受け、現地に約2カ月半滞在した仙台育英高の卒業生3人も参加。当時のホストファミリーやボランティアらに感謝の思いを伝える。
 プレイベントの進行役を務める災害研所長補佐の小野裕一教授(国際防災政策)は「ハワイは日本と同様に津波の常襲地であり、災害研とマノア校は連携して研究に取り組んできた。交流をさらに深め、震災の経験を世界につなぎたい」と話した。


[世界津波の日] 津波の脅威を啓発し、対策を推進するため、国連が昨年12月の総会で制定した。津波に特化した国際デー制定は初めて。紀伊半島などを大津波が襲った1854年11月5日(旧暦)の安政南海地震で、村人が稲束に火を付けて住民を高台に避難させた「稲むらの火」の逸話に由来する。


2016年09月10日土曜日


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