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<ジオパーク>地域振興高まる期待

認定が決まり、くす玉を割って喜ぶ関係者ら=むつ市役所
くす玉を割り、ジオパークの認定を喜ぶ関係者=にかほ市役所象潟庁舎

 日本ジオパークとして日本ジオパーク委員会が9日に新たに認定した4地域に、東北から「下北ジオパーク」(青森県)と「鳥海山・飛島ジオパーク」(秋田、山形両県)の2地域が入った。それぞれの地元関係者は届いた吉報に歓喜の声を上げ、記念すべき出発点を祝った。

◎下北(青森)/2度目の挑戦で歓喜

 下北ジオパークは、2度目の挑戦で悲願を達成した。むつ市役所でこの日開かれた報告会で、宮下宗一郎市長は「下北の5市町村が一つになった結果。(次は)世界ジオパークを目指したい」と喜びを爆発させた。
 報告会には、小学生や支援企業の社員ら約300人が集まり、関係者らでくす玉を割ったり、記念撮影したりして認定を喜んだ。
 2014年の挑戦の際は、日本ジオパーク委員会から「ジオパークとして活動する準備が整っていない」と指摘を受け、涙をのんだ。
 今回は飲食店が特別メニューを作ったり、ツアーを企画したり、企業の営業車にステッカーを張って応援するなど、地域全体で盛り上がりを後押しした。
 むつ市苫生小6年の村林芽緯君(12)は「修学旅行先でPR活動をするなど、ずっと応援してきた。たくさんの人に下北を訪れてほしい」と話した。

◎鳥海山・飛島(秋田、山形)/県境越え4市町連携

 鳥海山・飛島のジオパーク認定の連絡に、にかほ市役所象潟庁舎に待機していた由利本荘、にかほ、酒田の3市と山形県遊佐町の首長は手を取り合って喜んだ。
 電話を受けた横山忠長にかほ市長が「満場一致で認定された。地質遺産としての価値に加えて住民ガイド、運営体制の充実も評価につながった」と話すと、集まった住民ガイドら関係者約50人から大きな拍手と歓声が湧き起こった。
 ジオパークを構成する4市町は共通して著しい人口減少という課題を抱えているだけに、首長たちは「これからが本番だ」と口をそろえた。時田博機遊佐町長は「国内でも素晴らしいエリアだと住民が自信を持ち、地域が元気になるきっかけになる」と展望を語った。
 アドバイザーを務める林信太郎秋田大教授(火山地質学)は「ジオパークは自然や歴史を考える資源で、認定は観光振興や郷土教育を進める大きな力になる。4市町が連携し、周遊の拠点となる施設整備や市民の認知度向上に取り組んでほしい」と話す。


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2016年09月10日土曜日


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