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<震災5年半>悩み共有 要介護家族ら集い

日頃の悩みを語り合って心の負担を軽くする集いの場=石巻市駅前北通り1丁目の災害公営住宅

 宮城県石巻市駅前北通り1丁目の災害公営住宅では、家族を介護する住民たちが集いの場「要介護者の家族の茶会」を定期的に開く。高齢化率が高い災害公営住宅で被災者、介護者として互いの悩みを語り合い、交流している。
 集いの場は、入居者有志が4月から月1回のペースで開催。集会所でお茶を飲みながら談笑し、落ち込みがちな気持ちを和らげたり、福祉分野の専門家の話を聞いたりする。
 7月下旬にあった会合には入居者や支援者ら8人が参加。「元気になったよね」「最初に会った頃は大変な時期だったね」。参加者は日頃の苦労をねぎらい、石巻市社会福祉協議会の女性職員による介護施設での体験談に耳を傾けた。
 集いの場の開催は、認知症の妻(78)を介護する入居者の内海幸雄さん(79)が提案した。仮設住宅で暮らしていた2014年、同じ境遇の住民と悩みを分かち合いたいと同様の集まりを開いた経験があった。
 昨年11月に入居が始まった駅前北通りの災害公営住宅は高齢者が多く、今年7月末現在の高齢化率は47.4%。市内に整備された災害公営住宅の平均36.8%(7月1日現在)を大きく上回る。
 認知症や障害のある家族を介護する住民も多いとみられる。内海さんは「悩みを一人で抱えていた時期があったが、同じ立場の人の話を聞いて楽になった。気軽に足を運んでほしい」と呼び掛けている。(石巻総局・鈴木拓也)


2016年09月11日日曜日


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