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<震災5年半>被災校舎再利用し交流拠点完成

公民館の完成を祝って鹿子躍を披露する高校生

 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町戸倉公民館の新館の落成式が10日、現地であり、住民ら約100人が地域の交流拠点の完成を祝った。施設は、震災の津波で浸水し閉校した旧戸倉中校舎を再利用した。10月1日に利用を始める。
 鉄筋コンクリート2階、延べ床面積2438平方メートルで旧公民館の約5倍。被災時の写真や遺物を展示した震災記録室や図書館、教室をそのまま残した再現室を備える。総事業費3億3020万円。災害復旧費補助金とドイツ赤十字社からの寄付や合併特例債などで賄い、町負担額は4000万円程度の見込み。
 式典では、地元高校生が行山流水戸辺鹿子躍(ししおどり)を披露した後、テープカット。あいさつで佐藤仁町長は「身近な施設として活用し、地域の発展に役立ててほしい」と述べた。
 海岸から約100メートルにあった旧公民館は震災の津波で全壊し、職員2人が犠牲になった。海抜約20メートルの戸倉中は1階が浸水し、2014年度に志津川中に統合。住民が使わなくなった旧校舎を公民館として利活用するよう町に提案した。
 戸倉コミュニティー推進協議会の佐藤泰一会長(66)は「地域のつながりが強いのが戸倉の良いところ。公民館を拠点に、孤立する人がないようイベントを企画していく」と語った。


2016年09月11日日曜日


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