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<裏方さんGO>文献調べ細やか解説

文翔館の魅力を隅々まで案内してくれる佐藤さん

◎文翔館(山形市) 佐藤恒太郎さん

 「この部屋は豪華ですよね。どのような目的で使われていたでしょうか」
 山形市旅篭町3丁目の山形県郷土館「文翔館」でボランティアガイドを務める佐藤恒太郎さん(75)の案内は、こんな問い掛けから始まる。
 文翔館は旧山形県庁。初代の県庁舎は大火で焼失し、1916(大正5)年に再建され、75(昭和50)年の移転新築まで使用された。
 れんが造りの3階建て。大正時代のルネサンス式建築物として、84年に国重要文化財に指定された。
 門をくぐると、まずは全国で2番目に古い時計塔が目に飛び込む。正面玄関の先には赤いじゅうたんが敷かれた階段。「ミシッ、ミシッ」。板のきしむ音が100年の歴史を物語る。
 訓示や辞令交付などの行事で使用された正庁には、真っ白なしっくい飾りの天井にダリアやユリなどが彫刻されている。「山形の左官職人が4年数カ月の歳月をかけて手作業で彫って復元しました」。見過ごしがちな部分にスポットを当て、余すことなく解説してくれる。
 明確な回答ができないことがあれば図書館に出向き、古い文献に向き合うことも。常におもてなしの心で来館者を出迎える。(伊藤卓哉)

◎ここも魅力/ホール使用料お手頃

 別棟の議場ホールの使用料が安いのも魅力の一つです。時間帯によって金額は異なりますが、4時間貸し切って約7000〜1万円。収容人数は約250人で、演奏会や結婚式などがよく催されます。晴れ舞台は歴史が刻まれた建物でいかがでしょうか。

<文翔館>開館は午前9時〜午後4時半。休館日は第1、3月曜日(祝日、休日の場合は翌日)と年末年始。入館料は無料。山交バス市役所前より徒歩1分。ボランティアガイドは無料。当日受付で申し込めば案内してくれる。連絡先は023(635)5500。


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2016年09月12日月曜日


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