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<囲碁>視覚障害者 特製碁盤で愛好家増

特製碁盤で熱戦を繰り広げた国際視覚障害者囲碁東京大会

 特製の碁盤で囲碁を楽しむ視覚障害者が増えている。初心者に打ち方を指導するボランティア活動が普及に一役買い、「囲碁を通してたくさんの人と知り合いになれるし、脳が刺激されて元気になる」と好評だ。各地で大会も開催されるようになり、今年は東京で初の国際大会が開かれた。
 視覚障害者が使う碁盤は、縦横19本の線が立体に盛り上がったプラスチック製。裏側に溝のある碁石をはめ込んで並べる。黒石の頂点には突起があり、突起のない白石と判別できるようになっている。
 お互いに指先で自分の石と相手の石を触り「アタリです」「こちらに打ちました」と確認し合いながら打ち進める。日本福祉囲碁協会(東京都)が8年前に視覚障害者を対象とした入門講座を始め、2013年には大会を開催するまでに愛好者が増えた。
 東京都新宿区の日本点字図書館で6月にあった今年の大会には、前回から倍増の40人が参加。中国と韓国から各1人の参戦があり「国際視覚障害者囲碁東京大会」と銘打って19路盤、13路盤、9路盤の3クラスに分かれて熱戦を繰り広げた。
 大阪で25年前から視覚障害者の囲碁の普及に関わっているプロ棋士の森野節男九段は「視覚障害者用の碁盤は約30年前に関西で考案され、海外にも普及している。国内では年々囲碁を楽しむ人が増え、現在では1000人を超えるでしょう」と話している。(河北新報囲碁記者 田中章)


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2016年09月12日月曜日


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