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<震災5年半>思い寄せて 不明者を捜索

慰霊碑に刻まれた犠牲者の名前を確認し、悲しみを新たにする人々=11日、気仙沼市波路上杉ノ下
ボランティアが熊手などを使って不明者の手掛かりを捜した=11日、気仙沼市波路上明戸の海岸

 東日本大震災から5年半となった11日、宮城県気仙沼市波路上明戸の海岸では行方不明者の集中捜索が行われた。一般社団法人気仙沼復興協会が受け入れたボランティア36人とスタッフが共に手掛かりを捜した。
 参加者は海に向かって黙とうをささげ、活動を開始。台風の影響で海岸線に打ち上げられたがれきをよけながら、熊手で砂や石をかき分けた。3時間半の捜索で、人骨の可能性がある骨20個や車のナンバープレートが見つかった。
 埼玉県三郷市からボランティアに初参加した大学生曽根美咲さん(18)は、震災当時は中学1年生。「不明者の帰りを待つ家族は、何も見つからないつらさを5年以上抱えている。想像するだけで胸が痛い」と懸命に探った。
 海岸のある杉ノ下地区は52世帯の93人が死亡、行方不明になった。叔父が犠牲になり、地区の慰霊碑に手を合わせた女性は「叔父が大好きだったから」と、碑にお酒を注ぎながら冥福を祈っていた。
 県警などによると、気仙沼市内では220人、県内で1233人の行方が分かっていない。


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2016年09月13日火曜日


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