宮城のニュース

<宮城豪雨1年>治水ダム早期完成を

ダム本体の形式の変更など、筒砂子ダムについて解説する国土交通省の担当者

 宮城豪雨から1年が経過した11日、渋井川の堤防決壊で大被害に遭った大崎市古川西荒井で、住民主催の「豪雨被災防止を求めるシンポジウム」が開かれた。シンポでは、昨年の豪雨で被災した渋井川堤防の復旧状況や、完成すれば鳴瀬川水系の治水に大きく貢献するとされる筒砂子(つつさご)ダム(加美町)などについて、意見が交わされた。
 地区集会所であったシンポジウムには住民ら70人が出席。県北部土木事務所の担当者は、渋井川堤防の復旧工事について、堤防の土を良質なものに入れ替え、遮水シートとコンクリートブロックで強化する工事を行っていると説明した。完成は来年3月末になる見通しだと述べた。
 国土交通省鳴瀬川総合開発調査事務所の担当者は、鳴瀬川支流の筒砂子川に計画している筒砂子ダムの概要について説明。ダム本体の形式を従来型のロックフィルダムからコンクリートで砂利を固めて築く新工法の「台形CSGダム」に変更し、建設コストの削減に努めるとした。2017年度予算の概算要求に調査費13億3000万円を盛り込んだことも説明した。
 筒砂子ダムは完成までに約20年かかるとみられる。洪水調節能力は、鳴瀬川本流にある漆沢ダムと合わせて1800万立方メートルに達し、鳴瀬川本流の洪水水位を約70cm下げる効果を発揮するとされる。
 住民代表の相沢孝弘市議は「安全な暮らしの構築に筒砂子ダムはどうしても必要だ。一日も早い完成のため、何をすべきか考えたい」と語った。


関連ページ: 宮城 社会

2016年09月13日火曜日


先頭に戻る