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<台風10号>孤立大幅減 避難者は395人

 台風10号豪雨で甚大な被害が出た岩手県岩泉町で、道路寸断により孤立状態となった集落にいる住民が26人に減ったことが12日、県のまとめで明らかになった。一時は孤立者が873人に達したが、道路の復旧が進んだ。対照的に避難所生活を強いられる住民は依然、395人に上る。台風の直撃から13日で2週間。自宅が全壊したり、半壊したりした世帯が多いとみられ、避難生活は長期化の恐れがある。
 今月2〜12日の午前6時現在の避難者数と孤立者数の推移はグラフの通り。2〜7日は町の住民基本台帳を基に、県が推計した。8日以降は町の訪問調査の結果がまとまり、実際に集落にとどまっている住民数が判明した。
 町内の孤立状態の集落は2日の段階で大川、上有芸(うげい)、猿沢、安家(あっか)、岩泉、鼠入(そいり)各地区の27集落に上った。道路復旧に伴い、孤立状態は徐々に解消されている。
 特に道路の損傷が激しかった岩泉地区月出、鼠入地区中山の2集落も10月初めまでに復旧が完了し、孤立は解消される見通し。
 2日に742人に達した避難者は12日、395人まで減った。残った住民の多くは自宅が浸水被害に遭うなどしたとみられる。
 町役場近くの町民会館には最多の162人が避難する。町内の龍泉洞温泉ホテルには孤立状態の集落からヘリコプターで救助された136人が身を寄せる。
 町は9日、住宅再建に関する意向を確かめる作業に入った。現在の自宅にそのまま住むか、親戚宅などに引っ越すか、仮設住宅ができたら入居を希望するかなどを選んでもらう。
 避難が長期化すれば、東日本大震災の時と同様に、慣れない避難所生活で体調を崩す人が出てくることも予想される。
 県保健福祉企画室の小川修企画課長は「町だけでは避難者の健康管理まで見切れない。県がフォローして避難住民を必要に応じた医療や福祉サービスにつなぐ」と話す。


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2016年09月13日火曜日


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