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<海づくり大会>両陛下14年ぶり訪問に感激

「やまがた海づくりメッセージ」を発表した漁業後継者夫妻(手前右)に拍手を送られる天皇、皇后両陛下=11日午前11時40分ごろ、酒田市民会館(写真部・高橋諒撮影)

 山形県鶴岡、酒田両市で10、11の両日開かれた第36回全国豊かな海づくり大会は、天皇陛下が生前退位のお気持ちを表明されてから初の地方公務となった。地元関係者や市民らは、陛下の健康を気遣いながら、14年ぶりの庄内訪問を大歓迎し、庄内浜の漁業振興に向けた決意を新たにした。
 酒田市民会館で11日午前に行われた式典行事に出席した天皇、皇后両陛下は、水産資源の保護を祈念し、若手漁業者にヒラメやアワビなど4種の稚魚・稚貝を手渡した。受け取った一人、鶴岡市の漁業榊原英樹さん(46)は「ご健康が心配でしたが、元気な姿を見られて良かった。資源を守り育てる漁業を進めたい」と気を引き締めた。
 東北地方で海づくり大会が開かれるのは東日本大震災後初めて。式典では、カキの養殖棚用に伐採した竹を宮城県の漁業者に送り届けている酒田市のNPO法人「ひらた里山の会」の活動も写真で紹介された。
 代表の佐藤忠智さん(71)=酒田市=は「80代で2泊3日の公務日程は激務だと思う。震災復興に強い関心を抱かれているという天皇陛下に活動を知ってもらえて大きな励みになった」と感無量の様子だった。
 同日午後、鶴岡市鼠ケ関港の放流行事で、山形県立加茂水産高3年畑本七那さん(18)=鶴岡市=は、放流するクロダイの稚魚を天皇陛下に手渡した。「早く育つといいですね」と声を掛けられことに「優しそうな方でした」と印象を語り、「両陛下の訪問で知名度が高まり、庄内地域が活性化するきっかけになってほしい」と期待を込めた。


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2016年09月13日火曜日


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