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<富谷市移行>最高の歌声響かせたい

「長く歌に携わってきた経験を生かせれば」と意気込む中村さん

 10月10日に市制移行を控える宮城県富谷町内で祝賀ムードが盛り上がっている。市民歌のお披露目をはじめ住所表記変更、市役所の部局新設など、移行に向けた準備作業はまさに大詰め。新市誕生を舞台裏で支える人々に会った。(泉支局・北條哲広)

◎ラストスパートの舞台裏(上)市民歌練習のまとめ役

 富谷町は10月10日に行う市制移行記念式典で、新市誕生に合わせて制作した市民歌を発表する。町章や町民憲章、町木(マツ)、町花(キク)はそのまま引き継がれるが、1978年制定の町民歌は市民歌に生まれ変わる。
 「ゆったりしとた曲調で世代や性別を問わず歌いやすい。どれだけ歌詞に気持ちを乗せられるか。本番までさらに練習を重ねたい」
 同町東向陽台中の音楽教諭中村敦子さん(52)が市民歌をこう説明する。式典当日は町内の5中学校から選ばれた生徒30人が市民歌を披露。中村さんは、晴れの舞台に立つ生徒の歌唱指導に当たる。
 市民歌制作が動きだしたのは今年1月。町は、人気4人組バンド「MONKEY MAJIK(モンキーマジック)」に作詞作曲を依頼した。
 ドラムスの菊池拓哉(TAX)さん、ボーカルとギターのメイナード・プラントさんの2人が町内在住だったのが縁。快諾した2人が5月末までに歌を書き上げていた。
 町は中村さんら町内5中学校の音楽教諭にまず歌を聴いてもらった上で、モンキーマジック側との調整を経て7月から練習を本格化させた。
 その後、中村さんが歌唱指導する形で月1回ペースの合同練習会を開催。指導者を務めることになった経緯を中村さんは「たまたま歌好きだったから」と控えめに話すが、実はプロ級の歌唱力の持ち主だ。
 宮城県登米市出身の中村さんは佐沼高合唱部から武蔵野音大声楽科へ進学。学生時代はオペラに夢中になり「カルメン」「ロミオとジュリエット」などの舞台に立った経験がある。現在も仲間と年に数回オペラコンサートを企画し、県内各地で公演する。
 新市の将来を担う生徒たちによる市民歌は式典での披露に加え、PR用CD制作の音源として近く録音もされる。CDは、町内の学校や町内会、公民館などに配布される予定だ。
 東向陽台中に赴任して8年。町外から通勤している中村さんは「歌好きから音楽の道に進み、縁あって市民歌誕生に関わることができたのは大変な名誉。代表の生徒たちも目を輝かせており、最高の歌声を引き出したい」と意気込む。


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2016年09月14日水曜日


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