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孫ロボで認知症改善 施設に試験導入

テレノイドを抱き、話し掛ける高齢者

 宮城県富谷町の高齢者向けグループホーム「そよかぜ」に13日、コミュニケーション能力を持ち、認知症の改善効果が期待される遠隔操作型アンドロイド「テレノイド」が試験的に導入され、入所者が孫のようなロボットと触れ合いを楽しんだ。
 テレノイドは高さ50センチ、重さ2.7キロ。遠隔地からマイクを通じて会話が可能で、抱き上げた人が実際に対話しているように感じることができる。入所者7人がテレノイドに「おばあちゃんだよ」と声を掛けたり、一緒に歌を歌ったりした。男性(77)は「人形と分かっているが、話ができて孫みたいに感じる」と笑顔を見せた。
 テレノイドは石黒浩大阪大教授が開発し、性別や年齢層が特定されない顔立ちが特徴。事業化を目指す企業「テレノイド計画」(東京)の介護生活コンサルタント宮崎詩子さん(39)は「誰が話しても違和感がなく、見る人の思いを投影できる」と狙いを説明する。
 重い認知症患者ともコミュニケーションが可能で、同社は高齢者施設などへの貸し出しを計画する。高齢者介護にロボット導入の可能性を検討する県が今回、試験運用を仲介した。
 宮崎さんは「認知症は対話が難しいと考えがちだが、ロボットと表情豊かに話す姿を見れば症状改善の可能性を感じられると思う。介護やコミュニケーションの新しいツールになってほしい」と話した。


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2016年09月14日水曜日


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