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わいせつや盗撮、飲酒運転…教職員モラル崩壊

相次ぐ教職員不祥事を受け対応マニュアルの作成方針などを説明する高橋教育長

 宮城県内公立校の教職員不祥事が続発している。本年度、わいせつ行為や盗撮、飲酒運転などで懲戒処分を受けたのは既に10人。うち4人が免職になり、過去5年で最悪の水準だ。生徒を守る立場にある教職員のモラル崩壊に、保護者も不安を募らせている。
 県教委は13日、仙台市青葉区の県仙台合庁に県立高の校長ら約140人を招集した。綱紀粛正を呼び掛ける緊急会議は本年度2回目。高橋仁教育長は「県民の信頼を裏切る行為で大変遺憾だ。従来より一歩踏み込んだ具体的な対策が必要だ」と訓示した。
 教職員による懲戒処分の連鎖が止まらない異常事態を受け、高橋教育長は10月までに不祥事防止に向けた手引きを作成する方針を強調。県教委教職員課の山本剛課長が校内のコンプライアンス(法令順守)など、学校全体での不祥事防止の取り組みを呼び掛けた。
 会合後、仙台一高(若林区)の加藤順一校長は「生徒や保護者、地域社会からの信頼が不可欠。長年築いた関係は一瞬で壊れるので、学校側もしっかりと取り組まなければならない」と危機感をにじませた。
 県教委によると、県内で懲戒処分を受けた教職員数は2011年度9人、12年度3人、13年度20人、14年度12人、15年度12人。本年度の10人は過去5年間で最も多いペースだ。免職となった人数は早くも13年度の4人に並んだ。
 15年度後半、飲酒運転による逮捕など懲戒処分が相次いだのを受け、県教委が本年度初めの4月に臨時会議を開き服務規律の徹底を促したにもかかわらず、効果は出ていない。
 県PTA連合会の菊田篤会長(気仙沼市階上小会長)は「子どもを預ける親として、不祥事の続発に不安を感じる。先生に対する指導が十分でなかったとしか思えない」と話し、抜本的な対応を求めている。


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2016年09月14日水曜日


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