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<台風10号>サーファー落胆 名所再び爪痕

台風10号の暴風雨と高波で大きく削られた崖=仙台市宮城野区の向洋海浜公園

 8月末に宮城県内に接近した台風10号の暴風雨と高波で、サーフィンの名所が大きな被害を受けた。全国のサーファーが集う仙台港の向洋海浜公園(仙台市宮城野区)は、海側の崖が崩落して砂浜も大半が消失し、立ち入り禁止となっている。サーフィン団体は公園を管理する県に対し、「早期の使用再開を」と切望する。
 向洋海浜公園は東日本大震災の津波で海岸が高さ約2〜3メートル、幅約550メートルにわたって削られた。約2年間立ち入り禁止だったが、復旧工事が一部完了した2013年4月から利用可能になっていた。
 崖にコンクリートブロックを貼り付けて強化する本格復興工事が北側から行われているさなか、台風10号が襲った。崖は最大で高さ10メートル程度削られ、再び立ち入り禁止となった。
 被害のため、10月中旬に現地で予定されていた日本プロサーフィン連盟(東京)の今シーズン最終ツアー戦は中止になった。
 県内のサーフ店で組織する仙台サーフショップユニオンの越後一雄会長によると、向洋海浜公園の一帯は仙台港の防波堤に当たって浜に打ち寄せる波で、サーフィンに適している。300台分の駐車場は平日は7割以上埋まり、週末は満車になっていた。
 サーファーたちはトイレや海岸の清掃に進んで取り組み、地域美化にも協力してきた。越後会長は「プロを目指し、連日練習していた若いサーファーたちのためにも早く使えるようにしてほしい」と願う。
 公園を管理する県は、津波の復興工事に併せて台風被害部分を直す方針で、県議会11月定例会にも関連予算案を提出する見通し。県仙台塩釜港湾事務所の鈴木正彦所長は「安全を確保しつつ、部分的に海岸をオープンできる方策も検討したい」と話す。


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2016年09月14日水曜日


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