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<裏方さんGO>自前ブドウで初醸造

農園でブドウの手入れをする高根さん

◎仙台秋保醸造所 高根雄人さん(29)

 宮城県内唯一のワイン醸造所「仙台秋保醸造所」(仙台市太白区)で自前のブドウを育て、ワインに加工する責任者だ。高根雄人さん(29)は、昨年製造を始めたばかりの新興ワイナリーで最重要工程を担う。
 「香り高いワインを造りたい。うちのブドウにはそのポテンシャルがある」
 今年は、醸造所の周囲に広がる自社農園で収穫したブドウで初めて醸造する。赤のメルロー、白のピノ・グリとゲベルツトラミネール。植樹から3年を経て、小さな房が付き始めた。
 豊かな生態系が良い土壌、ひいては良いブドウのできる条件。毎年春に畑一面に広がるクリムゾンクローバーの赤い花も土にすき込み、肥やしにする。
 1ヘクタールからブドウ何トンが収穫できるか。木1本から何房取れるか。果汁の何%をワインにするか。秋保温泉の旅館で和食に勧めやすい風味にしようか。頭の中は醸造所を軌道に乗せるための考えでいっぱいだ。
 「正直プレッシャーはある。でもこれだけ環境の整ったワイナリーを、この若さで任せてもらったのは恵まれている」
 自前のブドウで造る初のワインは、来年春には醸造所限定で飲めるはずだ。(菊間深哉)

◎ここも魅力/温泉と共に楽しんで

 ワイナリーの周囲にブドウ畑が広がり、日本では栽培例の少ない白のゲベルツトラミネールも育てています。醸造過程を見学し、その足で原料のブドウを確かめられる施設は多くないと思います。秋保温泉郷にあり、ワインと温泉を一度に楽しめるのも特長です。

<仙台秋保醸造所>営業時間は午前9時半〜午後5時。火曜定休。ワインの澱(おり)に漬けたベーコンやリンゴのシードルなどの独自商品を販売している。購入したブドウで醸造した昨年のワインは完売した。醸造施設の見学や軽食もできる。連絡先は022(226)7475。


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2016年09月14日水曜日


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