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<富谷市移行>郵便3割増し 確実に届ける

「くれぐれも事故には気を付けて」。配達員に声を掛ける斎藤さん(左)

◎ラストスパートの舞台裏(中)行政通知7万通請け負う

 10月10日の宮城県富谷市誕生に伴い、住所表記変更や国民健康保険証、子ども医療費助成受給者証などの通知が市から住民に送付される。その数は簡易書留1万5000通、普通郵便5万5000通の計7万通にも上る。
 「通常に比べて、仕事量は3割増し。昨年のマイナンバー制度の番号通知カード配達と同規模の態勢で臨みたい」。4月から富谷郵便局長を務める斎藤和男さん(57)=宮城県丸森町出身=は、柔和な表情を引き締める。
 簡易郵便局を含めると、富谷町内には六つの郵便局があるが、基幹局の富谷郵便局が新市の郵便物を一手に引き受ける。
 移行に関する郵便物の発送は、今月中旬から本格化。町が郵便物一覧表を作成し、郵便局と情報を共有している。斎藤さんは表を基に日程を調整する。
 7万通の中には、市制移行と同時に使えるようになる高齢者と障害者の外出支援を目的とした交通乗車証「とみぱす」の簡易書留5000通も含まれる。
 とみぱすは仙台市交通局発行の「イクスカ」の仕組みを活用するICカード型乗車証。富谷市が交通費を年間1人当たり最大1万8000円助成することに加えて、簡易の身分証にもなることから利用を待ち望む住民は多い。
 斎藤さんは「普通郵便はポストに入れるだけだが、書留は本人への手渡しが原則。とみぱすは高齢者や障害者の方々が対象なので、配達員には玄関のチャイムに応答がなくても留守と即断せずに対応するよう指導している」と注意を払う。
 住所変更に伴い、富谷市は市内約1万8000世帯に本籍や住所の表記変更通知を送付する。これに合わせて、郵便局も新しい住所を家族や知人らに知らせるための通信事務はがき50枚を各世帯に届ける。斎藤さんは「国内であれば、どこでも無料で新住所を伝えられる」と活用を訴える。
 市制移行後に、記念切手発行や新市のデザインをあしらった年賀はがきの制作なども新市で検討する。市制移行に伴う「郵便特需」がしばらく続きそうだ。
 「局員78人が一丸となって、新市誕生に少しでも貢献したい」と斎藤さん。富谷市になっても、目指すのは今までと変わらない地元密着の郵便局だ。
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 10月10日に市制移行を控える宮城県富谷町内で祝賀ムードが盛り上がっている。市民歌のお披露目をはじめ住所表記変更、市役所の部局新設など、移行に向けた準備作業はまさに大詰め。新市誕生を舞台裏で支える人々に会った。(泉支局・北條哲広)


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2016年09月15日木曜日


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