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<台風10号>収集追い付かず 増える災害ごみ

泥だらけになった家財道具が菅野さん宅の庭を埋め尽くす=11日、岩泉町袰野

 岩手県岩泉町で、浸水した家屋から運び出されたごみの収集が追い付かず、住民が困り果てている。回収を担う町は、量が多すぎて対応しきれていない。住宅の玄関先や庭に置かれた家財道具やがれきは、片付けが進むにつれて増えており、復旧作業の支障になりかねない状況だ。
 たんす、布団、衣装ケース、テーブル、椅子、テレビ、ストーブ…。同町袰野(ほろの)のシイタケ生産農家菅野昭男さん(72)の自宅敷地内には、1階から運び出した家財道具が高さ2メートル近くまで積み上げられている。
 菅野さんは「燃えるごみの収集はあったが、布団や家具はそのまま。10日間もこの状態だ。雨にぬれると臭いや虫の発生も気になるから、早くどうにかしてほしい」と訴える。
 敷地内のビニールハウスには、水に漬かった大量のシイタケの原木が手付かずのまま残る。「片付けるにも置き場所がない。このままでは車を止めるスペースもなくなる」と困惑する。
 町は災害ごみを随時収集するとして、自宅前に置くよう呼び掛けている。収集車やトラックが町内を巡回しているが人手や車両が足りず、ごみの量も多いため手が回らないのが実情だ。
 町内の仮置き場に運び込まれるごみは、復旧作業が本格化するに従い増加。収集車が来るのを待ちきれず、軽トラックで自主的に運び込む住民もいる。
 町は中里地区の町有地にごみを集約し、分別作業に入る予定。今後の処理方針について伊達勝身町長は「町単独での対応は物理的に無理。県と協議したい」と話す。


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2016年09月15日木曜日


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