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発達障害見守り 松島をモデルに

 発達障害の可能性のある子どもへの接し方を学んでもらおうと、宮城県は松島町をモデル地区に設定し、保護者や保育士、幼稚園教諭らを対象にした支援事業に取り組んでいる。
 松島町の児童館を兼ねた子育て支援センターを拠点に町内の保育士や幼稚園教諭、保健師らへの座学や事例研修を実施。9月末からは小学校入学前の子どもと保護者を交え、「のびっこクラブ」と銘打った教室を5回ほど開催する。
 保護者は育児の悩みなどを相談し、保育士らは子どもと直接触れ合いながら適切な関わり方を学ぶ。現職の保育士や幼稚園教諭が教室に参加しやすいよう、勤務先の保育施設に退職した保育士や幼稚園教諭を代役に充てる仕組みも整えた。
 取り組みは本年度、厚生労働省のモデル事業に採択された。放課後デイサービスなど関係機関でつくる支援検討会が松島町を推薦し、県が町に協力を求めた。専門機関がなくとも、地域で子どもの成長を育み、能力を伸ばすことができる環境づくりを目指す。
 発達障害は自閉症や学習障害、注意欠陥多動性障害などの総称。周囲とうまくコミュニケーションが取れないなどの困難を伴う。文部科学省の調査では、全国の小中学生の6.5%が該当する可能性がある。
 早くから本人に合った支援をすれば発達を後押しできるが、適切な支援を受けられないまま成長するケースも少なくない。周囲に否定されるなどして自己肯定感を失う「二次障害」が起こることもある。
 県障害福祉課の担当者は「障害というと抵抗を感じる保護者もいるかもしれないが、早期に適切な対応を促す子育て支援の一環と考えてほしい。個性や多様性に応じた子育てができるよう、教室を広く学びの場にしたい」と話す。


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2016年09月16日金曜日


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