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<多賀城跡>創建期の城壁と檜扇発見

創建期の外郭南辺の城壁跡とみられる遺構を示す研究員
遺跡で見つかった檜扇(手前)を手に持った模型で説明する研究員

 宮城県多賀城市の国指定特別史跡多賀城の発掘調査をしている多賀城跡調査研究所は15日、創建期(724〜62年)の政庁外郭南辺の城壁跡を発見したと発表した。付近で、県内初めての文字入りの檜扇(ひおうぎ)も見つかった。
 城壁跡の土台の幅は約4.5メートル。土の築地塀とみられる。高さ約40センチの基礎部分の上に黄褐色と黒い土が交互に積み上げられていた。
 8世紀後半、新しい城壁が南に移ると古い城壁は上部が除かれ、盛り土して通路として使われた。近くでは過去に材木塀も発見されていて、場所によって工法が異なる可能性が出てきた。通路となった城壁跡につながる西側丘陵部には施設があったと想定される。
 通路脇から見つかった檜扇の素材は不明。扇の骨の部分となる長さ24〜28センチの木の板が少なくとも11枚分あった。役人が文字の練習をしたとみられる。見つかったものにも「誦誦誦」などと同じ文字を書いたものがあった。
 文字入りの檜扇が中央政府以外の場所で見つかるのは珍しいという。研究所は「扇の形状がよく残っている。構造や当時の使用方法を知る上で貴重な発見だ」と話している。
 研究所は17日午前10時半から現地説明会を行う。連絡先は研究所022(368)0102。


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2016年09月16日金曜日


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