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<台風10号>足りない災害ボランティア

 台風10号の豪雨被害に遭った岩手県岩泉町で災害ボランティアが足りず、被災住民の支援要請に応えきれない状況が続く。17日からは3連休を含むシルバーウイーク。町や県社会福祉協議会はボランティアの大量参加を促すため、町内に無料の宿泊所を設けたり、盛岡市発着の送迎バスを運行したりして人手不足の解消を目指す。
 同町尼額(あまびたい)地区の主婦上川原節子さん(69)宅は1階に大量の土砂が流れ込み、夫の利幸さん(65)と2階で避難生活を送る。
 10日にボランティアが入ったが、床下に残る泥のかき出しは終わらず、次の支援を待つ。節子さんは「このままでは家がどんどん傷んでしまう」と訴える。
 町は17日からの3連休にボランティアに滞在してもらおうと、廃校や集会所などを無料の宿泊所として用意する。「いわてNPO災害支援ネットワーク」(北上市)もセレモニーホールなど3カ所に約80人分の宿泊場所を確保する。
 県社協は17〜25日、盛岡市と被災地を結ぶ日帰り無料送迎バスを運行する。定員は岩泉町行き80人、宮古市行き40人。JR盛岡駅を朝に出発し、午前10時〜午後3時に現地で活動。午後7時前に盛岡に戻る。昼食や用具は各自で準備する。
 県社協のホームページから申込用紙をダウンロードし、希望日の前日午後5時までにファクスかメールで申し込む。県社協によると、岩泉町では14日までに計2028人のボランティアが活動。住民からの派遣依頼は343件で、うち作業が完了したのは77件。一度も派遣できていない集落もあり、需要は高まる見通しだ。
 岩泉町社協の佐々木泰二会長は「支援がこれからもっと必要になる。継続して参加してほしい」と話す。
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 青森県社会福祉協議会は16〜29日、岩手県社協の要請に基づき、岩泉町に職員を派遣する。
 派遣されるのは県と県南市町村の各社協職員12人。主に町の災害ボランティアセンターの運営に当たる。


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2016年09月16日金曜日


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