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<梨田監督E心伝心>則本よ ダルを目指せ

9日の日本ハム戦の1回、田中賢に先制の適時打を浴びた東北楽天先発の則本

 後半戦、エースに頼り過ぎてしまった。則本昂大の使い方を反省している。オールスター戦明けで中2日で北海道の試合に先発させたり、中5日で4度先発させたりした。チームがクライマックスシリーズ(CS)進出を目指す中、彼以上に頼りになる先発がいないと考えたためだ。こちらが強過ぎるのではと思うほどに、エースとしての責任感があり、体調がどうこうとか不平を言ってくることもなかった。でも結果は先発9試合で1勝5敗。今季の私の失敗の一つになってしまった。

 則本が打ち取ったと思ったところで、エラー出塁を許す場面がある。走者を警戒しながらセットポジションでの投球を強いられてリズムを乱したり、野手のミスを自分がカバーしようと思って力んで投げてしまったりして悪循環に陥っている。今季、則本の失点80に対して自責点が57と開きがあるのは、こういうパターンが目立つためだろう。
 チームとして田中将大(ヤンキース)が抜けた後のエースが則本だと押し出し過ぎた部分がある。考えてみれば大卒4年目で、若手の部類だ。まだまだ成長できると考えている。
 個人的に考えるエース像がある。(1)開幕から毎回しっかり先発で回る(2)長いイニングを投げた結果、勝つ(3)白星から黒星を差し引いた貯金が5から8ある−ということだ。これを満たしたのは日本ハム監督時代のダルビッシュ(レンジャーズ、宮城・東北高出)だ。先発前日から心の安らぎを与えてくれた。本人がギブアップしない限り、長い回を投げてもらった。
 則本は今季先発を外れずにチームを支え続けてくれている。こちらも一番いい投手を送り出しているという信頼感を持って、回の途中で交代させるようなことはせずにきた。

 ただ球数が多いのは気になる。9日の日本ハム戦では一回で45球を投げた。三振を奪うのに6〜8球かかる。何とか3、4球で仕留める省エネ投球を身に付けてほしい。ダルビッシュは力を抜いて赤子の手をひねるように抑えたと思えば、ピンチ時にはギアをトップに入れるという使い分けがうまかった。この辺を則本にも学んでほしい。
 誰に対しても全力投球のようなスタイルでは、今後の投手人生が短くなりかねない。今後10年は第一線で活躍してほしいと期待しているだけに、もう少し大人の投球をしてほしい。


2016年09月17日土曜日


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