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<主砲の一ゲキ 山崎武司>来季への準備/若手台頭し世代交代を

【東北楽天11−2オリックス】3回東北楽天無死、茂木が中越えソロを放つ。捕手若月=2016年9月12日、コボスタ宮城

 3位ロッテと8.5ゲーム差(16日現在)。クライマックスシリーズ(CS)進出はもう現実的に厳しい。来年のチームづくりに向けた準備を進めた方がいい段階になった。
 今季最大の収穫は新人の茂木が完全に遊撃に定着したことだ。性格的にも今後チームリーダーになれる素材だ。何より成績を残し、チーム内の存在価値も上がってきている。茂木の台頭はチームの将来にとってものすごく大きい。願わくば新人王を取ってもらい、より自信を深めてほしい。

 15勝9敗1分けといい戦いをした8月以降、外国人野手が機能することが勝ちパターンになった。アマダー、ペレス、ペゲーロと新加入の3人がある程度仕事をして、来季も戦力になりそうな見通しは立つ。ただペレスとペゲーロは外野手で同じ守備位置なので、外国人選手がダブってしまっては使い切れなくなる。球団は来季に向け誰を残すか、しっかり考えてほしい。
 3人の中ではペゲーロが一番いい。長打力が売りで入ってきたが、意外に確実性の高いアベレージヒッターだからだ。難点は動きが悪い守備だ。1年間、外野手として守ってくれる計算は立たない。指名打者として使うか、守備の交代選手を用意するかしなくてはいけない。2年目のウィーラーは今年2割6分6厘、25本塁打、79打点(16日現在)と、確かに4番として頑張っている。ただ、脇を固める打者がいないことには来季優勝は目指せない。

 日本人の野手がもっと頑張る必要がある。今季ブレークした広島の鈴木のような選手が出てきてくれないものか。聖沢、銀次、岡島、中川あたりはもっと目覚ましい活躍が望まれる年代だ。あえて厳しく言うが、現役続行を決めた松井稼、今季移籍1年目の今江は、規定打席に到達していないような成績では物足りない。実績がある2人でも競争を勝ち抜く必死さがあってほしい。そうでなければ、チームの世代交代を阻害する存在になりかねない。
 投手陣は、則本に続く頼れる存在が出てきていない。塩見には2桁を勝てる力があると期待していただけに不満が残る。捕手も、新人の足立が出てきたのはいいが、嶋が1年間通して戦えなかった。
 来季優勝を目指そうと思うなら、秋以降、全体的に2割程度の実力アップを目指してほしい。もっと激しい競争と、どんなチームをつくるかという構想が必要だと思う。(元東北楽天選手)


2016年09月17日土曜日


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