山形のニュース

<原発避難>心の復興 fuccoから

福島県からの避難者の交流拠点「福島こころの公民館 fucco(ふっこ)」

 NPO法人やまがた絆の架け橋ネットワーク(山形県寒河江市)が山形市に開館した「福島こころの公民館 fucco(ふっこ)」が、東京電力福島第1原発事故に伴う福島県からの避難者たちの新たな交流の場となっている。同団体は「くつろいだり集まったりする場として、気軽に使ってほしい」と呼び掛けている。
 山形県庁に程近い木造平屋建て3DKの民家を借り、7月1日に開館した。復興庁「こころの復興事業」の助成を受ける。福島県からの避難者や支援者であれば利用可能で、来館者は150人を超えた。
 早坂信一代表理事は「避難者が減少する中、それぞれの支援団体や当事者団体が活動場所を確保することが難しくなってきている。みんなで使える場所をつくりたかった」と説明する。
 2人の女性スタッフが常駐する。昼食時にスタッフと利用者が一緒に食卓を囲むなど、アットホームな雰囲気が「おばあちゃんの家に来たみたい」と好評だ。夏季限定で庭に置いたビニールプールも、子どもたちの人気を集めた。
 福島市から山形市へ、3人の子どもと母子避難している40代の女性は「公園だと子どもを遊ばせるだけになるけど、ここなら境遇を分かっている職員が身近にいる。相談に乗ってもらい、アドバイスも受けている」と笑顔で言う。
 山形県によると、今月1日現在、福島県からの避難者は2778人。母子避難世帯も多い。
 スタッフの西尾紋子さん(31)は「今後の避難について家庭内の意見が分かれていたり、経済的な事情が絡んで避難者同士で相談できない悩みを抱えていたりする人もいる。ここで吐き出すことで、少しでもすっきりしてほしい」と話す。
 平日午前9時半〜午後4時半。連絡先は同館023(674)6013。


2016年09月17日土曜日


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