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<山形県立中央病院>検体取り違え乳房手術

記者会見で謝罪する後藤院長(中央)ら=16日午後1時30分ごろ、山形県庁
山形県立中央病院=2002年

 山形県立中央病院(山形市)は16日、乳房に葉状腫瘍ができた40代女性患者と、乳がんの80代女性患者の検体を取り違え、それぞれ誤った検査結果に基づいて手術する医療ミスがあったと発表した。2人とも患部は摘出されており、がんの転移も見られず追加手術の必要はないという。
 病院によると、6月下旬の同じ日、2人を担当する乳腺外科の医師が診察室で、それぞれの患者の乳房に針を刺して組織を採取。翌日、院内の検査室で病理技師が解析を始め、2日後に結果が出るまでの間に取り違えがあった。2人の検体の採取時間には30分ほどの差があり、解析は同時並行でなされた。
 7月上旬、検査結果に基づき、葉状腫瘍の40代女性を乳がんと診断。8月上旬に乳がん治療のため乳房温存手術を実施し、本来なら切除する必要のないリンパ節も摘出した。乳がんの80代女性には7月下旬、乳腺を部分的に除去する葉状腫瘍の手術を行った。
 手術後の8月中旬の病理診断で、検体を取り違えた可能性が浮上。双方の患者の同意を得て遺伝子検査をした結果、同30日に検体の取り違えが判明した。
 病院の説明によると、検査をする場合、医師は検体採取後、その場で瓶に入れて保管する。瓶にはあらかじめ患者を認証するバーコードや名前を記したシールが貼られているという。
 記者会見した後藤敏和院長は「今の段階で、どこで検体を取り違えたのかは分からない。患者と家族に多大な迷惑を掛け、県民に対して病院の信頼を損なうことになってしまい、大変申し訳ない」と謝罪した。
 中央病院は外部の専門家を含めた事故調査委員会を設け、原因究明と再発防止策を講じる。


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2016年09月17日土曜日


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