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光暗号通信を高速大容量化 東北大など開発

 東北大電気通信研究所の中沢正隆教授(光通信・量子エレクトロニクス)と学習院大理学部の平野琢也教授(量子光学)の研究グループは、光信号を暗号にして高速、大容量で通信できる新システムを開発した。18日からドイツで開かれる欧州光通信国際会議で発表する。
 盗聴不可能とされる量子鍵配送と、雑音で情報を守る量子雑音ストリーム暗号を世界で初めて組み合わせた。実験では秒速70ギガビット(ギガは10億)で暗号化した情報を100キロメートル先まで送ることに成功。従来の技術に比べて約2倍の速さに相当する。
 中沢教授は、光信号を電子の雑音の中に隠し、高速・大容量・長距離通信する方法を2014年に開発した。平野教授は、微弱なレーザー光を使って光信号を暗号化したり解読したりする「鍵」を安全に配信する方式を研究してきた。
 新システムでは、中沢教授が開発した技術で暗号化した情報を送り、平野教授の技術で「鍵」を送る。これによって盗聴に対する安全性も飛躍的に高まった。
 波長多重技術や中継装置を用いれば、さらなる大容量化や長距離化も見込めるという。
 新システムは一般的な光通信デバイスを利用でき、中沢教授は「サイバー攻撃に強い光通信の実現に貢献できる」と話す。


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2016年09月17日土曜日


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