山形のニュース

<東北幻野>震災遺族の空虚感 舞台に

24、25日の公演に向け、稽古に励む東北幻野のメンバー=新庄市内

 山形県新庄市の劇団「東北幻野」が24、25日、新庄市民文化会館を会場に、演劇「ハルカカナタ」を上演する。原作は、山形県大石田町在住の脚本家織江尚史さん(50)のオリジナル。東日本大震災で行方知れずとなった妻の幻と向き合っていく童話作家の男性を描く。
 舞台は、震災で大きな被害を受けた宮城県の海辺の町。まだ作品を完成させたことのない童話作家田中が、津波で行方が分からなくなった妻ハルカの幻と向き合おうとする。そんなとき、田中は海辺で若い女性もみじと出会う。
 田中を花鈴さん、ハルカを高橋美代さん、もみじを信夫春香さんが演じる。新庄市の別の劇団が2013年8月に山形市で上演した脚本で、今回内容を一部変えて、新庄市で初披露する。
 織江さんは「震災後、被災者が大切な人を亡くした空虚な思いにどう向き合うかをテーマにした」と説明する。演出の海藤芳正さん(55)は「大震災から5年がたっても復興は道半ばだ。震災をいま一度見つめ直す機会にしたい。役者の意識は特に高く、いい舞台を見せられる」と話す。
 東北幻野は1990年11月、新庄市内の演劇愛好家らが結成。メンバーは約30人。東北の風土に根差したテーマで演劇活動を続けている。
 開演は24日が午後7時、25日が午後2時。入場料は1000円(当日1500円)、高校生以下無料。連絡先は海藤さん090(2889)3959。


関連ページ: 山形 社会

2016年09月18日日曜日


先頭に戻る