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<世界津波の日>震災経験防災に生かす

ホストファミリーを前に、震災時の支援に感謝の思いを伝える仙台育英高卒業生の3人=16日、米ハワイ州ホノルルのハワイ大

 【ホノルル(米国)=藤田和彦】国連が昨年12月に制定し、今年初めて迎える「世界津波の日」(11月5日)を記念するプレイベントが米ハワイ州ホノルルのハワイ大マノア校で始まり、現地時間の16日、メインプログラムがあった。
 ともに津波多発地帯にあるマノア校と東北大災害科学国際研究所の関係者らが、東日本大震災の経験を基に最新の研究成果を報告。国際連携を強め、互いの知見を津波防災に生かすことを確認した。
 災害研の越村俊一教授(津波工学)は「社会のための災害科学−津波に強いコミュニティーに向けて」と題し基調講演。震災で想定を上回る被害を受けた仙台市若林区荒浜などの例を挙げ、津波の破壊力を説明した。犠牲にならないための方策について「リスクを知り、早く高台に避難することが重要だ」と強調した。
 「被災記憶の継承」をテーマにした発表では、太平洋津波博物館(ハワイ州ヒロ)のマリーン・マレー館長や東北大リーディング大学院の学生らが登壇。ハワイ・ヒロで繰り返されてきた津波被害や2008年の四川大地震を題材に、被災経験を伝承して減災につなげる必要性を述べた。
 プレイベントは「災害科学のコミュニケーション」と銘打ち、15〜17日に実施。マノア校と災害研が主催し、国連アジア太平洋経済社会委員会が共催する。
 16日のイベントには、震災直後から約2カ月半、ハワイ在住の日系人らの支援で現地に滞在した仙台育英高卒業生の宮城教育大4年会田わかばさん(22)、東北福祉大4年山下ゆりさん(21)、アルバイト千葉麗奈さん(21)の3人も参加。アール・オオカワ仙台育英学園ハワイ校校長やホストファミリーに記念品を贈り、感謝の思いを伝えた。


2016年09月18日日曜日


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