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<ツール・ド・東北>震災遺族、感謝伝える

大川小の前を走る遺族の鈴木さん=18日午後2時5分ごろ、石巻市

 18日のツール・ド・東北北上フォンド(100キロ)には、東日本大震災で石巻市大川小6年だった次女真衣さん=当時(12)=を亡くした鈴木典行さん(51)が参加した。コース途中の大川小校舎で、キャロライン・ケネディ駐日米大使と面会し、感謝の気持ちと津波の恐ろしさを伝えた。
 鈴木さんは校舎に毎月2、3回、同市蛇田の自宅から自転車の練習を兼ね、約50分かけて訪れる。慰霊碑や校舎内を清掃し、娘の名の付いたシールを見て、生きた証しを確認する。校舎を訪れる人がいれば、語り部を務める。
 自転車は、何か打ち込むことがほしいと昨年5月に始めた。ペダルをこぎ、遠くに行ける魅力に引かれた。宮城県丸森町の自転車イベントに出たり気仙沼市まで足を延ばしたりした。
 「一人の自転車仲間としてケネディ大使を迎えた」と鈴木さん。他の遺族が対応する予定だったが、「どうしても会いたい」と関係者を通じて願い出た。
 被災状況を大使に説明した鈴木さんは「大使は何度もうなずき、通訳の話に耳を傾けて、熱心に質問してくれた」と話す。
 鈴木さんは大使一行とほぼ一緒にゴール。「自転車だからこそ被害の様子や復興状況を細かく見てもらえた。多忙にもかかわらず立ち寄っていただき、感謝の言葉しかない」と話した。


2016年09月19日月曜日


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