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「都会も里山も満喫」仙台泉区の魅力発信

豊かな自然や文化が魅力的な泉ケ岳と麓の根白石地区=仙台市泉区

 仙台市の根白石地区など泉区西部への観光誘客を図ろうと、地元事業者らが今年7月に設立した「泉かむりの里観光協会」の活動が本格化しつつある。鎌田秀夫会長(泉ボタニカルガーデン園主)は「魅力がいっぱいの泉区西部を四季を通じて広く発信したい」と意気込む。(泉支局・北條哲広)

<自然や文化発信>
 協会は泉区のシンボルの泉ケ岳(1172メートル)を中心に、根白石地区の豊かな自然や文化、歴史遺産を発信しながら県内外から広く誘客を図る役割を担う。
 設立趣意書では、東日本大震災や市地下鉄東西線開業などで東部海岸地区に関心が集まる中、昨年9月の宮城豪雨で大きな被害を受けた泉ケ岳周辺地区の急激な落ち込みが危ぶまれると強調。観光を軸とした地域活性化も協会の大きな目的と位置づけた。
 地元商工会や飲食店、温泉施設以外にも、仙台ロイヤルパークホテルや仙台泉プレミアムアウトレットといった大手の宿泊・商業施設も参加している。「都会と里山、どちらも満喫できる」(観光協事務局)のが、泉区西部のセールスポイントだ。
 鎌田会長は「仙台市全域に視点を広げると、西部には秋保、作並、定義と名だたる観光スポットがそろっている」とみる。「ここに観光組織の空白域だった泉区西部がつながると『泊まって、遊んで、食べて、買って、体験して、学んで』の周遊性や相乗効果が生まれる」と期待する。

<イベントを計画>
 協会は主催事業の第1弾として、10月15日に泉区根白石でイベント「泉かむりの里伝承物語」を開催する準備を進めている。鹿(しし)踊や剣舞、田植踊など仙台市西部の伝統芸能が一堂に集うほか、当日は各地区の特産品を扱う産直所も開設する計画だ。
 11月13日には協会の設立を記念し、泉ケ岳のふもとからスプリングバレー泉高原スキー場まで自転車で駆け上がる「泉ケ岳ヒルクライム」も開く。男女300人の参加を予定し、自転車ブームに乗って宮城県蔵王町や北上市・夏油高原のヒルクライム大会のように定着させたい考えだ。
 協会の活動本格化を、地元の根白石地区の商店主らも歓迎する。衣料品や食料品、文具などを扱う商店経営の高橋長也さんは「これまでは事業者がそれぞれ頑張ってきたが、今後は個々の力を結集して発信することができ、心強い。組織づくりや他地域との連携などにどんどん協力していきたい」と話す。

[メモ]「泉かむりの里観光協会」は7月19日設立された。仙台市泉区西部の商工会、事業者、町内会など約30団体・個人で構成。観光イベントの企画立案や特産品開発などを手掛ける。年会費は法人10000円以上、個人1000円以上。連絡先は協会事務局090(4634)1525。


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2016年09月19日月曜日


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