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<ツール・ド・東北>気仙沼住民の支え定着

雨に煙る気仙沼湾を背景にスタートを切る出場者たち=18日午前8時35分ごろ、気仙沼市港町

 宮城県気仙沼市の気仙沼港では午前8時半、気仙沼ワンウェイフォンド(95キロ)の出場者が一斉に出発した。市内にコースが組み込まれて3年、出発点の一つになって2年。東日本大震災の被災者らが率先して大会を支え、おもてなしも定着した。
 出発点の気仙沼プラザホテル前には約200人が応援に駆け付け、大会を盛り上げた。
 号砲を合図に、走行管理ボランティアを務めた佐藤定善さん(45)も力強くペダルを踏んだ。市内で営業していたドライブインが津波で全壊し、ラーメン店を再建。「支援や励ましに趣味の自転車で恩返しできて何より」と語った。
 階上小のエイドステーションでは、4、5年生10人が運営を手伝った。5年小松心咲( みさき )さん(11)は「私たちが書いた応援メッセージを手渡すと、とても喜んでくれた」と笑顔を見せた。
 市はツール・ド・東北を新たな客層にリピーターになってもらう好機と位置付け、市内では雨にぬれない駐輪場所を用意する宿泊施設が年々増えている。山形県高畠町から参加した会社員江袋衛さん(45)は「これほど多くの住民が沿道で応援してくれるイベントは初めて」と感謝した。


2016年09月19日月曜日


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