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<激戦B1挑む仙台>待望の補強 選手層厚く

10日、東北カップのB2福島との2回戦で切れのあるドリブルを見せる石川(3)。若手司令塔の加入で選手層が厚くなった

 バスケットボール男子、Bリーグが22日に開幕する。bjリーグとナショナルリーグ(NBL)が統合した国内最高峰のリーグの中でもトップの1部(B1)には東北から仙台と秋田が参加し、初戦は共に24日。所属する東地区は旧NBLの強豪ぞろい。激戦区をどう戦い抜くか、今季を展望する。(佐藤夏樹)

◎22日開幕(上)若手司令塔

 9日に会津若松市のあいづ総合体育館であったプレシーズンマッチ、東北カップの1回戦、B1仙台−B2青森。仙台の先発ポイントガードはチームの顔、主将の志村雄彦ではなく、新加入の25歳、石川海斗だった。ドリブルで切り込み、ゴール近くの狭いスペースに正確なパスを通す石川。キープ力もあり、安定した試合運びを披露した。

<競争から成長促す>
 2回戦と優勝決定戦は志村が先発したが、ベテランガードとポジションを争わせてさらなる成長を促すのが、間橋健生監督の構想。出場時間を2人に分散することで負担を軽減、bjリーグより8試合多いレギュラーシーズン60試合の長丁場を戦い抜く算段だ。
 171センチ、72キロと小柄な石川の武器はスピードと正確なパス。味方を壁にしてマークをずらし、壁役を務めた選手をゴールに向かって走らせる連係プレー、ピックアンドロールに適している。
 「ピックアンドロールがうまくできれば、周りの選手がフリーになるなど、チームとして攻撃が楽になる。(壁役となる)センター陣とは、注文を出し合ってコミュニケーションを取っている」。外国人選手とはあえて通訳を介さずに会話するなど、信頼関係を築くための努力を惜しまない。
 今季は1試合平均10得点、5アシストを狙う。夏は全体練習の前後に計約2時間半の自主練習に取り組み、基礎体力のアップに励んだ。宮城・明成高、日大時代はそれぞれ年代別の代表に選出された。「また代表に選ばれたい」と目標を高く設定し気持ちを高める。

<選手起用に好影響>
 志村に劣らない司令塔の加入は、他のポジションの選手にも好影響をもたらす。昨季は志村が休む時間帯、片岡大晴と柳川龍之介が代役を担ったが、今季は2人とも本来、期待されている得点に集中できる。片岡は「ポイントガードは経験が必要。急にやるのは難しいので負担が減る」と歓迎する。
 仙台9季目の志村は33歳。体力を温存する上で、チームを任せられるレベルの若手司令塔の加入を待っていた。「練習から競争できるのはありがたい。2人で1試合15得点したい」
 ここ数年、引退をにおわす志村。ポイントガード獲得は課題だった。補強が進まなかった背景には「どうせ志村さんのチーム」と敬遠されてきた事情がある。「石川は相当な気持ちで来てくれた」と間橋監督。石川は「志村雄彦のチームだったのは昨季までと言わせる」と自信に満ちている。

[いしかわ・かいと]宮城・明成高では1年から先発入り。日大卒業後、2013〜15年はNBL日立東京(B1のSR渋谷)でプレーした。昨季はbj岩手で活躍し、レギュラーシーズン全52試合に出場。1試合平均5.7得点、3.1アシスト。東京都出身。


2016年09月19日月曜日


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