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<この人このまち>うま味で減塩活用多彩

おくむら・まさみ1983年青森市生まれ。東奥学園高卒。2012年、「だしソムリエ協会」(東京)のソムリエ資格を取得。14年に同協会の認定講師になり、青森県の「だし活」イベントなどに携わっている。

 食生活にだしをもっと取り入れようと「だし活」を推進している青森県。だしのうま味による減塩で、全国最下位の平均寿命など県民の健康改善につなげる狙いだ。「だしソムリエ」の奥村雅美さん(33)=青森市=は県内外で年約100回、研修会や講演に取り組み、だしの大切さを広める。(青森総局・熊谷吉信)

◎だしソムリエ・奥村 雅美さん(33)

 −だしに関心を持ったきっかけは。
 「実家がそば屋なので、幼いころから身近でした。店を手伝うことでだしの大切さや魅力が分かり、もっと知りたいと思ったことがソムリエの資格取得につながりました」
 「バリエーションも多く、少し工夫するだけでこんなにうま味が出るんだとか、洋食にも活用できるなど料理に関する発想が変わりました。店でもだしの取り方を以前と変えたのですが、それは企業秘密です」

 −減塩にもなりますね。
 「だしを上手に使うことで、薄味でもうま味が出て、おのずと減塩につながります。ただ、あくまで料理の土台となるもので、健康や減塩が目的ではありません。健康のためだけならサプリメントと変わらない。だしを生かすと料理がおいしくなることが大前提です」

 −県内各地で研修や講演に取り組んでいます。
 「だしは料理に欠かせない半面、しっかり学ぶ機会は意外と少ない。高齢者は家族の健康を考えて参加する場合が多いのに対し、若い世代はおいしいなら積極的に取り入れようと食への関心が高い人が目立つ印象です。いろんな素材や活用法を知ってもらうことを心掛けています。学んだことを家庭や地域で広めてもらえれば、と思います」

 −慣れ親しんだ食生活を変えるのは難しい面もあります。
 「自分自身も、以前は青森の料理が特に塩分が多いとか、しょっぱいとは感じていませんでした。まずはだしのさまざまな活用法を知って料理の選択肢を増やしてほしいです」
 「だしには、これが絶対正解というものはありません。用途によってもさまざま。取り方ひとつでまったく違うものができるので、自分ならではのアイデアを見つけられるはずです」

 −今後の活動は。
 「県産の豊かな食材とだしを組み合わせて一つの料理として、全国や海外に発信できるような仕事ができればいいですね。埋もれている郷土料理の復活にもつなげたいと考えています」(月曜日掲載)


関連ページ: 青森 文化・暮らし

2016年09月19日月曜日


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