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<鶏めし>大館の人気駅弁 製造能力増強へ

JR大館駅前の店舗で製造、販売している花善の「鶏めし」

 大館市のJR奥羽線大館駅で70年近く駅弁「鶏めし」を販売している花善(大館市)は、店舗兼社屋の建て替えに合わせ、来年4月に弁当の製造能力を強化する。観光客の注文や催しでの販売が増え、繁忙期は注文に対応しきれないこともあった。八木橋秀一社長(40)は「店が変わっても味は変えない。より安全に、安心して食べてもらえるようにする」と話す。
 新社屋は、大館駅前にある現社屋の隣接地に建てる。鉄骨2階で延べ床面積は743平方メートル。1階に製造ラインや食堂(約50席)、2階には駅弁を包む歴代の「掛け紙」や昔行っていた立ち売りの備品を展示するギャラリー、製造工程の見学通路を設ける。製造能力は1日最大3500食から5000食に高める。外部に委託している細菌検査用の部屋も1階に新設する。
 築60年の現社屋は鉄骨3階、延べ床面積約1170平方メートルで、新社屋は1フロア減ることになる。昭和末期まで結婚式場で、団体用にも使っている2階の大広間(約80人収容)を社屋移行を機に廃止する。
 高速道路の延長や旅行スタイルの変化に伴い、複数の観光地を回るツアーが増え、食堂を使う団体客は減少。一方で、移動中の列車やバスなどの車内で食べる駅弁の需要は増えていることを考慮したという。現社屋の跡地は駐車場にする。
 新社屋は来年4月10日の「駅弁の日」に完成する。八木橋社長は「全国的に駅弁業者が減り、20年前の4分の1になった。駅弁という文化を守り、広められる建物にしたい」と気を引き締める。

[鶏めし]1947年発売。秋田県産あきたこまちを鶏のスープやしょうゆで炊いたご飯に、甘辛く煮た鶏肉、クリの甘露煮などが載る。おかずには、がんもどきやシイタケの煮物が付く。880円(税込み)。特上1100円などもある。大館のほか、東能代、秋田、青森、新青森、盛岡、仙台の各駅などでも販売している。


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2016年09月19日月曜日


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