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津波被災で閉校…再会喜び最後の運動会

大勢の参加で盛り上がった地区対抗の玉入れ

 東日本大震災で津波被害を受けた仙台市若林区種次の東六郷小で19日、被災校舎のグラウンドを使って初めて学区民運動会が開かれた。同校は統合のため来年3月で閉校されることから、最後の学区民運動会にもなった。
 児童7人と、学区内の二木、種次、井戸、藤塚4地区の住民ら約300人が参加。震災犠牲者に黙とうをささげた後、開会式で6年渡辺来未(くるみ)さん(11)が家族と共に「住民がばらばらになった東六郷で運動会を開催できてうれしい。悲しいこともあったが、元気を発信できるよう頑張る」と選手宣誓した。
 参加者らは、北海道別海町商工会から被災地支援として贈られたおそろいの青いTシャツを着て、地区対抗の玉入れやリレーなどで熱戦を繰り広げた。雨が降ったりやんだりのぐずついた天気だったが、会場には大きな声援が飛び交った。
 大会会長を務めた阿部東悦・東六郷学区民体育振興会長は「震災で東六郷の景色は様変わりしたが、多くの人が集まってくれた。震災後初めて会ったという人もいた。いい思い出になっただろう」と話した。
 運動会後には開校60周年記念事業の一環として、児童や地域住民らが被災校舎内の壁に思い思いの絵を描く「校舎の思い出プロジェクト」にも取り組んだ。
 東六郷小は津波で校舎1階部分が浸水し、現在、若林区の六郷中で授業をしている。2017年4月に六郷小と統合され、被災校舎は近くの津波避難施設が完成した後、17年度に解体される。


2016年09月20日火曜日


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