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<激戦B1挑む秋田>谷口の成長が躍進の鍵

11日、東北カップの仙台戦で、ゴール下で体を張る谷口(左)。守備の要として成長が期待されている

 B1秋田の谷口大智はチーム日本人最長身の201センチ。プロ1年目の昨季、bjリーグでの出場時間は1試合平均約6分にすぎなかったが、今季は外国人選手出場枠が0〜1人に制限されるクオーターでゴール下の守りを託される。「やっと試合で表現できると思う半面、責任も感じる。生半可なことはできない」。苦渋を味わったビッグマンが闘志をたぎらせる。

◎22日開幕(下)日本人ビッグマン

<インサイドの要に>
 プレシーズンマッチ、東北カップ(会津若松市・あいづ総合体育館)の優勝決定戦(11日)ではB1仙台の坂本ジェイをマーク。第3クオーター、「ボールを持たせてからの勝負では押し負ける」と、素早い動きでボールを持つ選手と坂本との間に体をねじ込む。ゴール下へのパスを阻むプレーはレギュラーシーズンでも通用する手応えを得た。
 東地区では、仙台や千葉に日本国籍取得選手、栃木と東京には日本代表センターが在籍し、外国人出場枠1のクオーターでも2メートル級の選手が2人同時にプレーする。秋田は新たな長身日本人選手の獲得に失敗し、国籍取得選手もいない。ゴール下に穴があれば試合が壊れかねないだけに、谷口の成長がチームに欠かせない。
 谷口は現在103キロの体重から約5キロを目標に増量中で、相手との競り合いに負けない体を目指す。「意識するのは数字に表れない貢献」と、リバウンド獲得だけでなく、対戦相手にどれだけリバウンドを取らせないかに重点を置く。

<「代表選手を倒す」>
 京都・洛南高で全国高校選抜優勝大会3連覇。進学した米国の大学ではシューティングガードやスモールフォワードにポジションを変え、チームトップレベルのジャンプシュートを習得した。
 しかし、4年時に右肘を脱臼してフォームを崩すと、帰国1年目の昨季は苦しんだ。後遺症でシュートの感触が戻らない。外の日本人をマークする俊敏さがなく、ゴール下の守りで外国人と1対1で渡り合うこともできない。「中途半端で、ずっと歯がゆかった」
 練習で外国人相手に体を張って力強さを取り戻し、シュート力を磨き直す中、やっと巡ってきたチャンス。「日本国籍取得選手のいない秋田で自分の役割は理解している。(旧NBL勢の)代表選手を倒す」と鋭い眼光を見せる。
 成長途上の26歳。主将の田口成浩は「合格点には達していない」、長谷川誠監督は「全てにおいてまだまだ」と手厳しい。それは同時に「インサイドの要」(長谷川監督)としての期待の表れでもある。

●谷口大智(たにぐち・だいち)U−15(15歳以下)、U−18(18歳以下)日本代表。京都・洛南高−米サウスイースタンオクラホマ州立大出。昨季秋田に加入し、レギュラーシーズン1試合平均2.1得点、1.2リバウンド。奈良県出身。26歳。


2016年09月21日水曜日


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