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<宮城豪雨>損壊の馬橋 架け替え論議本格化

宮城豪雨で5本の橋脚に大量の流木が滞留した馬橋=2015年9月12日(仙台市泉区道路課提供)
馬橋に隣接する形で架けられた仮橋

 仙台市泉区根白石の七北田川に架かり、昨年9月の宮城豪雨で大規模損壊した「馬橋」の架け替え議論が本格化してきた。馬橋は仮橋による今夏の復旧まで約10カ月間通行止めが続いた。防災面からも不安を残しているため、地元住民は「新馬橋の建設は長年の悲願。地域づくりにも生かせる橋を造ってほしい」と訴える。
 馬橋は根白石地区の中心部を貫く国道457号にあり1961年に完成。当時の建設基準には合致していたものの、橋長36メートルに対して現行の基準より多い5本の橋脚を備え、上流からの流木が引っ掛かりやすく、増水のたびに越流する危険があった。幅も4.45メートルと狭く、地元小中学校の通学路でもあるため、住民は市に対し、橋の改良や架け替えを要望してきた。
 昨年9月の宮城豪雨では、流木が大量に橋脚に滞留し、一帯に浸水被害を出した。橋自体も基礎部分がえぐられ、接続道路などの陥没も起きたため、通行が不可能になった。
 市は被災直後から復旧に着手し、馬橋に隣接する仮橋を建設、今年7月12日から運用を開始した。市は住民に「仮橋は応急措置。現状の馬橋を復旧させた上で、新しい馬橋の詳細設計に2018年度に着手する」(泉区道路課)と説明し、住民代表によるまちづくり協議会を6月に設置した。
 協議会で、市は現行基準での橋脚数は0〜1本になるため、流木滞留の懸念は大幅に低下する見通しを示しており、新馬橋については主に地域の将来像を見据えた形で(1)現状の位置で建設(2)100メートル上流に移設(3)150メートル下流に移設−の3案を議論、年度内に一定の方向性を打ち出す予定だ。
 協議会座長を務める高橋長也・根白石商店会長は「根白石を中心とする泉区西部では今年、観光協会が設立されるなど誘客に向けた動きが活発になっている。新馬橋についても、住民の声を踏まえ、安全安心で、地域の将来や活性化に役立つ橋にしてもらいたい」と要望する。


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2016年09月24日土曜日


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