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Iターン 愛も実った復興支援婚

多くの地域住民に見守られ披露宴を行った佐藤さん夫妻

 東日本大震災の復興支援活動をきっかけに宮城県南三陸町で出会ったIターン移住者が結婚し、同町入谷の「ひころの里」で24日、披露宴を開いた。町民ら約140人が集まり、2人の門出を祝った。
 一関市出身の佐藤孝範さん(31)と愛媛県西条市出身の仁美さん(28)は共に同町の震災学習拠点の南三陸研修センターに勤め、7月に結婚した。
 「移住者だからこそ地域の伝統に沿いたい」と、披露宴は江戸時代の松かさ屋敷前の広場で開いた。町民の長持(ながもち)唄が響く中、ちょうちんの先導で入場。孝範さんは「稲穂が揺れる最高の時季に式を挙げるのが夢だった。地域に支えられて実現でき、感謝したい」とあいさつした。
 2人の上司で、2人の引き合わせ役でもある阿部忠義さん(58)は「仕事でも尊敬し合う名コンビ。地域の中で愛され、素晴らしい家庭を築いてほしい」と祝福の言葉を贈った。
 会場には地元産の米や野菜、海産物を使った料理が並んだ。地元漁師が焼きたてのホタテを振る舞うコーナーやマグロの解体ショーもあり、地域を挙げた披露宴となった。
 孝範さんは国際NGOの子ども支援、仁美さんは大学卒業間際の内定取り消しをきっかけに2011年、それぞれ南三陸にボランティアとして入り、阿部さんの紹介で13年6月に出会ったという。
 仁美さんは「移住者が家庭を持ち、地域に認められる姿を見せてもっと移住が増えればうれしい」と話した。孝範さんは「世話になった町に根を下ろし、将来は映像デザイン会社を興したい」と目標を語った。


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2016年09月25日日曜日


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