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<恋どろぼう>首都圏のハート奪った甘い味

収穫が進む食用ホオズキ

 秋田県上小阿仁村が、特産品として生産や販売に力を入れている食用ホオズキの収穫が進んでいる。20年前に栽培が始まり、2005年には「恋人を忘れて夢中になるほどのおいしさ」を表現した「恋どろぼう」の名称で商標登録した。首都圏から引き合いがあるほか、実をコンフィチュール(ジャム)やゼリーにした加工品の販売も好調だ。
 同村五反沢の農業北林匠さん(30)の畑では、今月上旬に収穫が始まった。食用となる実を包んでいる袋状の「がく」が、黄色に色づいたものをはさみで切っていく。実はサクランボほどの大きさ。オレンジとトマトを合わせたような爽やかな酸味と甘さが特長で、フルーツ感覚で食べられることが多い。
 北林さんの祖父が約15年前に転作田で栽培を開始。現在は10アールの畑で約200本を育てる。がくがあるため、虫が中に入り、傷んでしまった実を見分けて取り除くのは難しい。
 「味の良い実を出荷するには手間がかかる。その分、コメよりも販売価格は高い」と北林さん。1キロ当たり平均1500円程度で出荷されるという。
 村での栽培は、1996年ごろにペルー原産種を村営農業試験場で導入したのが始まり。山に囲まれて寒暖の差が大きいため、国内の他産地に比べて糖度が高く、甘酸っぱい実がなる。今では農家10戸が栽培し、昨年は約900キロを秋田市や首都圏の市場に出荷した。
 加工品は2011年、「道の駅かみこあに」が製造、販売を始めた。鈴木和美駅長(61)は「関東からも注文がある。ただ、収穫量が限られており、生産をこれ以上増やせない」とうれしい悲鳴を上げる。
 コンフィチュールは200グラム入り864円、ゼリーは10個入り700円など。10月下旬までの収穫期は生の実も販売している。連絡先は道の駅かみこあに0186(77)3238。


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2016年09月25日日曜日


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