宮城のニュース

<戦後71年>シベリア抑留経験 思い一冊に

刊行した本を通して伝えようとした思いを語る名川さん

 太平洋戦争末期、陸軍主計少尉として旧満州北部に赴き、終戦後シベリアに4年間抑留された仙台市太白区の名川義〓さん(92)が、戦争体験や考えを伝える文庫本サイズの「最後の陸軍青年将校の半生とその想(おも)い」を刊行した。90歳を過ぎて人生で初めての出版。戦後の長い年月をかけ、折に触れて書きつづった論考を時系列的にまとめ上げた。
 名川さんは仙台市出身。戦後は東北電力やその関連会社に勤めた。文章に書いて訴えることが好きで、新聞や旧陸軍関係の機関紙にたびたび投稿するなどしてきた。周囲の勧めにも後押しされ、それらをまとめた本の刊行を思い立った。
 創栄出版(仙台市)が出版元で全18章。第1章は1981年に書いた「われ武装解除されず〜終戦時、北満州にて」。第6章は「反戦への途〜戦争勃発の本質的究明」(87年)などと題し、反戦平和についての考えを記した。
 終盤では第18章の「片言遺言」(2015年)など90歳になってからの最近の思いをつづっている。
 「『いかにして戦争が起きないようにするか』を自分なりに問い掛ける本です」と名川さん。かくしゃくとしており、今も近所の温水プールに週2回通い、毎回800メートルを泳ぐ。「天命のある限り、これからも思いを伝えるような機会を持てたらうれしい」と話す。
 刊行した本に関する連絡先は創栄出版022(267)5935。

[注]〓は「糸」へんに「宏」


関連ページ: 宮城 社会

2016年09月26日月曜日


先頭に戻る