宮城のニュース

<エコラの日々>できることを見つけよう!

絵・木下亜梨沙

 気にしなければ気にならない。けれど、僕たちの暮らしの中には「おかしいなぁ」がたくさんある。
 2001年、仙台市と市民が連携して地球環境を考え、環境に配慮した社会づくりに向けて行動しようというイベント「環境フォーラムせんだい」が始まった。それに関わるようになって僕の社会に対する考え方が変わっていった。
 市民団体の枠を超え、いろいろな行動を起こすようになった。思い付くことは何でもやった。動けば変わることを体感した。原点は共生、そして持続可能性。僕たち世代にはこの緑と水の惑星を未来につないでいく責任がある。
 仙台の水をたどり始めた僕は、仙台市をはじめ県内17市町の水がめ七ケ宿ダムがある宮城県七ケ宿町に行き着いた。水源の町は少子高齢化で存続自体が危ぶまれていた。町内ではごみの不法投棄が繰り返され、農地も山も荒れていた。
 仙台の水が危ない! 住み慣れた都会を離れ、七ケ宿町で暮らすようになって10年になる。物を買うという「当たり前」は、ある物を利用するという行動に変わった。自然の再生力が計り知れないことも学んだ。先人の知恵に感動した。自然がとても近くなった。
 人と自然との距離を縮めるために何かできないか? 持続可能な未来づくりをテーマにNPO法人「水守の郷・七ケ宿」を設立。6年前、山の魅力を伝える「七ケ宿山がっこ」を始めた。毎月第3日曜日、さまざまな世代が水源地七ケ宿町に集まる。自然から学び、自然と親しむ。季節を楽しむ。
 ちょっとグロテスクなクモやヘビ、悪さをする生き物たちも少なくないけれど、みんな必死に生きている。地球という同じ星に住む家族だ。そんなことを肌で感じてほしい。暮らしの中で見えづらくなった自然の大切さを見直そう。
 ESD(持続可能な開発のための教育)と関わり、自然との共生を模索しながら、亡き母の口癖を思い出す。「人生、一生勉強だ」。よく学び、解決する能力を身に付けて、行動する。僕たちにはできるんだ!
(ACT53仙台 海藤節生)


2016年09月26日月曜日


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