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<コバルトーレ女川>東北社会人1部悲願のV

吉田選手(奥)は大一番で2点を挙げ、初優勝に貢献した
大勢のサポーターが駆け付け、優勝を喜んだ

 宮城県女川町を拠点とするサッカークラブ「コバルトーレ女川」が25日、所属する東北社会人リーグ1部で初優勝を決めた。2006年4月の創設以来、地域貢献を掲げ活動してきたチームは町民の支えに感謝。東日本大震災からの復興を目指す港町も悲願達成を喜んだ。

 東北社会人リーグ1部は10チームが参戦。4月から10月にかけ、ホームアンドアウェー方式で争う。
 コバルトーレは25日、ホームの町民第2多目的運動場で6位のバンディッツいわき(いわき市)と対戦した。結成時から在籍するFW吉田圭選手(29)の2得点などで5−0と大勝し、成績は12勝4分け1敗。勝ち点40となり、2位以下が残りの試合で全勝してもコバルトーレを下回る。
 コバルトーレは10年に1部に初参戦し、14年の2位が最高。MF成田星矢主将(30)は「最低限の結果を出すことができ、ほっとしている。応援してくれた皆さんのおかげ」と話した。
 全国の12チームによる11月の全国地域リーグ決勝大会に挑み、当面の目標の日本フットボールリーグ(JFL)昇格を目指す。阿部裕二監督(45)は「上のステージへ行くため一生懸命頑張る」と誓った。
 女川町の無職阿部佳那子さん(30)はスタンドで優勝に立ち会い、祝福の横断幕をサポーター仲間らと共に掲げた。
 07年からチームを応援する。母親のみや子さんと吉田選手の職場が同じだった縁がきっかけ。みや子さんは震災で津波にのまれ、58歳で命が絶たれた。
 阿部さんは「震災でいろいろなことがあったけど、コバルトーレから勇気と感動をもらった。『ありがとう』の気持ちでいっぱい」と語った。
 町中心部で飲食店を営む鈴木康仁さん(44)は町商工会青年部長だった06年からチームと関わる。店に選手が訪れるようになり、青年部の会合やイベントへの参加を打診。選手たちは次第に地域に溶け込み、町民の信頼を得た。
 「チームと町は共に歩んできた。今回優勝した意味は大きい」。鈴木さんはさらなる飛躍に期待した。


2016年09月26日月曜日


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